日経平均155円高
日経平均155円高、新高値銘柄220で今年最多=1日後場
2009年 6月 1日(月) 15時31分
1日後場の日経平均株価は前週末比155円25銭高の9677円75銭と4連騰。東証1部の新高値銘柄数は220と今年最多を記録した。GM(ゼネラルモーターズ)が1日に米連邦破産法の適用を申請することが明らかになり、アク抜け感が広がった。米株価指数先物高や、アジア株高、為替の落ち着きなどを背景に、先物主導で一段高となった。東証1部の出来高は25億129万株。売買代金は1兆6606億円。騰落銘柄数は値上がり1204銘柄、値下がり396銘柄。
市場からは「もう少し9500円台でもみ合うと予想していたが、商いが少ない価格帯ということもあって上昇スピードが思ったよりも早い。前週末に高値引けしたことで先高感も根強い。そのなかで懸念材料となっていたGM問題がひと段落したため安心感から、買いも強まったのだろうが、今週末には米雇用統計を控えることから、さすがにこのスピードで上値は試さないだろう。1万円台の奪回も目前だが、週内は9500円台で固める展開を予想している」(中堅証券)との声が聞かれた。
東証業種別株価指数では、全33業種中、31業種が上昇。商船三井 <9104> 、川崎汽 <9107> が高値を更新するなど海運株は値上がり率トップ。三井物 <8031> 、住友商 <8053> 、三菱商 <8058> など商社株や、新日鉄 <5401> 、住金 <5405> 、JFE <5411> など鉄鋼株にも新高値銘柄が続出した。住友鉱 <5713> など非鉄金属株や、三菱UFJ <8306> など銀行株も堅調。ソニー <6758> 、アドバンテス <6857> などハイテク株も継続物色され、トヨタ <7203> 、ホンダ <7267> など自動車株の一角も戻りを試した。
半面、洋ゴム <5105> 、住友ゴム <5110> などタイヤ株は軟調。ジョイント <8874> の破たんを受け、ランド <8918> 、大和システム <8939> などマンション販売関連株も売りが継続した。個別では、09年7月中間期連結業績予想を下方修正したSUMCO <3436> や、セコム <9735> 、T&DHD <8795> などがさえない。
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