われわれの将来の運命
フォーキャスト(予測)の概念とは、過去の出来事から将来のことを予知することである。それは、運命を信じるということを意味している。
運命とは、将来があらかじめ決まっているものである。それまで、どのような行いをしてきても、将来を変えられることができない……、つまり、将来を予測することができるのだ。


ラリー・ウィリアムズのフォーキャスト2009 【下半期】
予測をする者が直面する問題は2つある。 1つめは、われわれが正確な将来の予測をするために、過去の出来事を完全に理解していない可能性があるということ。2つめは、運命そのものに逆らって、異常な行動や変化が起きてしまい、事前の予測の変更を余儀なくされてしまうことだ。
未来は石のように決まった形はしていない。どちらかと言うと、基本的な形をした粘土のようなもので、さまざまな変化に順応できる。私の予想は過去の観察に基づいている。類似した価格パターンと季節性とともに周期的な分析を試みている。
私は、それらの3つの要素を混ぜ合わせて1つの指数にしている。この指数が、相場という航路に出るときに海図の役目をしている。この海図は、われわれにいつ、大きな市場の動きが起こりそうか教えてくれる。将来を少しでも垣間見ることができれば、ほかの投資家やトレーダーよりもずっと有利な立場で取引できるだろう!
もちろん、すべてのターニングポイントどおりに市場が転換するとは思っていない。そのため、実践では、その時期、相場に転換が起きてもおかしくないとカレンダーに書いておく。注意マークのころに相場が転換する可能性は高い。ロードマップのとおりに相場が動くことがあるが、その後のトレンドの強弱までは予測できない。
セットアップは、あくまでもセットアップであって、今すぐにアクションを起こすことにはつながらない。どの市場で、いつ転換が起きるか、ロードマップと季節性をもとに事前に予測して準備をする。あとは、売買シグナルが発せられるのを待つだけである。
Larry Williams
1年間で1万ドルを114万ドル、11000%を超えるリターンを得た史上最高の短期トレーダーと称されるラリー・ウィリアムズが不可能に挑んだフォーキャスト(予測)。
フォーキャストには2つの重要な意味がある。
1. その年のいつに、何が起きるかを事前に予想して、トレーダーはその動きに対して容易に反応できるようにしておくことである。
2. その予想が実際の動きとどのように違うのかを比較することである。市場の変化に対応するということだ。
この違いを知ることは重要である。